奨学金返済を滞納したらどうなる?一括返済を求められたら…
貸与型の奨学金は返済義務があります。もしも返済せず、そのままにしておいたら、どのような状況になるのでしょうか。お金がないからと奨学金の返済を滞納した場合にはどうなるのかを、流れにそって説明したいと思います。
奨学金なんて返済しなくてもたいしたことにはならない、そう考えているのなら、それは大きな間違いなのです。こちらでは奨学金を返済せずそのまま滞納してしまった時、どうすれば良いのかも併せてお話ししています。奨学金の返済の参考にして下さいね。
奨学金とはどのようなもの?
学生自身が借入して、社会人となったら返済していくものと考えると良いでしょう。
親御さんが手続きをされて本人である学生が後に返済をするという場合もあります。取り敢えず学生生活を何とかしのぐ為の借入金になります。
給付型の奨学金は返済の必要がないので、社会に出てからも当然返済する必要はありません。
それなら皆給付型の奨学金が良いと思いますよね。でもそれは難しい…そうですよね。
給付型の奨学金を受けられる学生はほんの一握りだけですから。その他はすべて貸与型の奨学金となります。
4年間の学生生活を支えてくれる奨学金の額は?
奨学金というと返済不要と思いがちですが、そうではないとお話ししました。それでは貸与型の奨学金の金額は4年間でどの位の額になるのでしょうか。
例えば月々5万円を借りた場合、単純に計算しても240万円を借金したことになるのです。入学した月に特別貸付金20万円を借りると260万円です。これを社会人となって返済していかなくてはいけません。驚くほどの金額ですよね。
借入である以上利息も当然つきます。実質年率上限が3%というような低金利ではありますが、長い年月で返済する場合にはやはりまとまった利息を支払うという感じがしますよね。260万円を15年で定額返済する場合とボーナス併用する場合で、月々どのくらいの返済額になるか確認しましょう。
月々の返済額としてはそれほど高額ではありませんが、これを15年間返済し続けるとなるとかなり厳しいようにも思えます。ついうっかり払い忘れてしまったり、奨学金だから滞納しても大丈夫だろうと返済をいい加減にしてしまいがちです。もしも奨学金返済を滞納した場合にはどのようになってしまうのでしょうか。
奨学金の返済を滞納した場合どうなる
奨学金の返済をうっかり忘れてしまった場合、次の引落日に2ヵ月分が引き落とされます。もちろんその前に電話での督促と契約者宛てに文書も届きますよ。
奨学金返済の滞納はまとめて翌月に引落
上記のように電話や文書での督促を繰返しながら、翌月には2ヵ月、翌々月には3ヵ月分と滞納すればするほどまとめて引き落とされることになるので、ますます返済できない状況に陥ります。
お金がない時に何か月もまとめての返済となると、かなり厳しいものがありますよね。
もちろん毎月きちんと返済しないのがいけないのですが、うっかりすることもあるので、引落日には残高を確認することを忘れないで下さいね。もしも何か月かまとめて返済しなくてはいけなくなり、それが無理という場合はどうすればよいのでしょう。
お金がなくて返済が滞った時どうすれば良い?
延滞が3ヵ月以上になると信用情報への登録となり、金融事故扱いとなってしまいます。とりあえず1ヵ月分だけでも返済しましょう。
それもしないでいると次のような処置がとられます。
- 3ヵ月延滞で信用情報金融事故登録
- 4ヵ月延滞で代位弁済となり保証会社から督促
- 9ヵ月連帯保証人に対しても一括返済を求められる
一括返済を求める文書が届いたら、まずは連絡先に連絡するようにして下さい。何日までにここに電話するようにと文書に書いてあるので、その番号に連絡をして、一括での返済が難しいことを相談して下さい。相談することで分納が可能となる場合もあります。
ただ、分納の場合でも原則として5年以内の完済を求められます。現在よりも厳しい状況になってしまいますよ。引落日をうっかりすることのないように気を付けて下さいね。
奨学金の返済は義務!何としてでも完済しよう!
奨学金の返済についてお話ししてきましたが、お分かり頂けたでしょうか。奨学金も借金であることには違いありません。しっかりと返済していくことが大切です。またお金が無い時に滞納してしまうと、倍の返済額となってしまうので、遅れてしまっても必ずその月の内に1ヵ月分の返済額を返済する方が楽ですよね。
もしも滞納が何か月かに渡ってしまった場合は、必ず業者に相談して下さい。相談せずにそのままにしておくと、延滞金もプラスされ高額となった金額の一括返済を求められます。
少しずつでも返済する意思のあることはしっかりと伝えましょう。