若者はどんなふうにカードローンを活用してる?20~30代の利用状況
20代や30代の時って、何かとお金がかかりますよね。
社会人になりたての場合は、お給料もなかなか多くありませんし、飲み会や趣味など付き合いも多いとお金もどんどん出て行ってしまいます。
では、お金がない!となった時、最近の若者はキャッシングをするのでしょうか?
以前はキャッシングや消費者金融と言えばマイナスなイメージを抱く方も多かったようですが、最近はその様子も少し変わってきているようです。
今回は、若者とキャッシングについて色々と調べてみました。
キャッシングはマイナスなイメージが強かったが今はそうでもない?
キャッシングというと、マイナスなイメージを抱くという方も多いのではないでしょうか?
確かに以前は、マイナスな要素もありましたが、現在は少し事情が異なるようです。
サラ金・闇金・高い金利・怖い取り立て…負のイメージがあった昔
キャッシングを扱う消費者金融と言えば、以前はマイナスのイメージが強く根付いていました。
返済が滞ると、電話がかかってきたり、取り立ての人が家に来たり…などドラマで見るような怖い取り立ても実際に有ったといいます。
また、サラ金で借りて返せなくなると今度は闇金に…なんていうパターンや、もともと借り入れした先が闇金だった…なんていうケースも多く見られていました。
そういったこともあって、自己破産をする方が急激に増えていき、消費者金融・キャッシングに対するイメージはとてもマイナスなものへとなっていきました。
貸金業法が改正されクリーンなイメージを取り戻しつつある!
こういった事態が重く見られ、貸金業法が改正されることになります。
この貸金業法の改正により、消費者金融・キャッシングに対して、様々なものが変わることになりました。
- 総量規制の導入
- 金利の上限の統一化
- 取り立てについてのルールの明確化 など
まず大きな変化が総量規制の導入です。以前は貸金業者が融資する際に身の丈以上に借り入れをしてしまい、返済が出来ずに結局自己破産に追い込まれた…なんていう方が多く出てしまっていたのです。
総量規制では、貸金業者からの融資の合計金額は、借入希望者の年収の1/3以内と決められています。つまり、年収300万円の方がすでにA社から50万円借り入れしている場合、B社は50万円までしか融資できないということになるのです。
これにより、貸しすぎ防止になり、無職の方など返済能力のない方への貸付も原則禁止となりました。
金利も以前は利息制限法と出資法の2つの金利設定がありましたが統一されることになり、それ以上の金利は違法と明確化されています。
また、取り立てについても、電話をして良い時間帯などが決められ、恐怖をあおるような取り立てや、日中夜問わず取り立てが来る…なんていう事態はもう起こらなくなったのです。
このように、貸金業法が改正されることにより、キャッシングにたいする負のイメージは払しょくされていくことになりました。
貸金業者側もイメージアップに努力している!
消費者金融をCMを見かけることもあるのではないでしょうか。
そして、借り入れについての注意喚起も行っています。貸金業者側も貸したお金が返ってこないと困りますから、その点についても意識がされているということです。
お金がない時は若者もキャッシングを利用したりしているの?
では実際に、若者はお金がない時にキャッシングを利用したりしているのでしょうか?
ここからは、日本貸金業協会刊行年次報告書(JFSA白書)平成28年度版を参考にしながら見ていきましょう。
借り入れしている人のうち約1割は20代!
借り入れを実際にしている人のうち、下記の表を参考に20代の割合を見ていきましょう。
年齢 | 割合 |
---|---|
20代 | 11% |
30代 | 19.6% |
40代 | 28.1% |
50代 | 23.1% |
60代 | 13.3% |
70代以上 | 4.7% |
(データ元:日本貸金業協会刊行年次報告書(JFSA白書)平成28年度版※集計不能件数は除く)
こうしてみると、40代の方が一番多く借り入れしているということが分かります。やはりライフステージ的にも一番お金がかかる時期だということと関係しているのでしょう。
20代の若者も全くいないのかというとそうではなく、20代も11%を占めています。
つまりキャッシングしている人の約10人に1人は20代の若者であるということです。
これって、案外多いとびっくりされた方もいるのではないでしょうか。
では、男女比で見るとどうなのでしょうか。
20代のキャッシング利用者の男女比は約2.5:1
20代のキャッシング利用者をもう少し詳しく見ていきましょう。
20代の男性のキャッシング利用者は利用者全体の7.9%となっています。女性は3.1%です。
つまり、男女比は約2.5:1という比率になります。
こうしてみると、男性の方がキャッシングを利用している人が多いということが分かるでしょう。実は、この傾向は20代に限らず、どの年代で見ても男性の方が女性より利用者が多いということになっています。
ただし、女性のキャッシング利用もピークの40代となると9.3%になり、全年齢の単純な男女比だとキャッシング利用者の約3割が女性というデータでした。
若者がキャッシングをする理由は?その目的を知りたい!
キャッシングをする若者はどういった理由で借り入れをするのでしょうか?
その資金使途についてみていきましょう。
20代のキャッシング目的で一番多いのは趣味・レジャー費用!
では、借り入れ申し込みの際に記された資金使途についてその詳細をみていきましょう。複数回答となっていますので、それぞれの項目が全体の何%なのかということを記しています。
資金使途 | 全体 割合(複数回答) |
20代 割合(複数回答) |
---|---|---|
趣味・レジャー | 29.3% | 39.7% |
家賃(住宅ローン含む)支払い | 13.8% | 23.5% |
食費 | 16.3% | 19.1% |
衣料費 | 8.1% | 11.8% |
自動車関連費用(車検なども含む) | 9.0% | 8.8% |
医療費 | 8.1% | 8.8% |
納付などの支払い | 7.7% | 7.4% |
ギャンブル | 5.4% | 2.9% |
その他 | 55.1% | 57.6% |
(データ元:日本貸金業協会刊行年次報告書(JFSA白書)平成28年度版)
全体は20代から60代以上の全年齢の平均の値です。
こうしてみると、20代では趣味・レジャー費が全年齢の平均よりも大きく上回っていることが分かります。
また、その次に多いのが家賃などの住居費のための資金です。こちらも平均よりも10%近く上回っています。そして意外に多いのが衣料費です。
若者は日常生活や、自分自身に対しての目的のためにキャッシングをするということが多い傾向にあるということが分かります。
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若者はキャッシングには手を出さないのではないか…そう考えておられた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、こうしてデータを見てみると、実際には20代の若者でもキャッシングを利用しているということが分かります。
つまり、キャッシングに対するイメージやその敷居も変化してきているということなのでしょう。
若者がキャッシングする前に注意してほしい3つのこと!
キャッシングは以前に比べるとその規制もきちんと強化され、利用しやすくなりました。クリーンなイメージの業者も多くいます。
そのため若者でも利用しやすい環境になってきましたが、若者がキャッシングをする前に気を付けてほしいことが3点ありますのでご紹介しましょう。
- 安全な業者か見極めよう!
- 貸し付け条件をしっかり確認しよう!
- 返済計画をきっちり立てよう!
貸金業法が改正され、ポジティブなイメージがついてきた貸金業界ですが、それでも今でも闇金といわれる違法業者や悪徳業者が少なからずいるのも事実です。
そういった悪質な業者には一度関わってしまうと後が大変になるので、初めから関わらないように注意することが大切になります。
キャッシングを申し込みする際には、申し込みをしようと思っている業者が安全なところかどうかしっかりと確認するようにしましょう。
初めて利用される場合は、テレビCMなどでもみるような大きな所にしておくのも良いかもしれません。また、メールなどで知らない業者から案内などが来た場合は絶対にそのようなところに申し込まないように注意しましょう。
きちんと自分で安全と思う業者を見極めるようにする事が大切です。
また、申し込みの前には貸し付け条件もしっかり確認しましょう。貸し付け条件とはそのキャッシングの商品詳細や、借り入れできる対象者などが記載されています。
ここをしっかり確認しておかないと、せっかく申し込みをしたのに、自分の希望通りに借り入れできなかった…なんていうことになりかねません。
そして、申し込みの前に絶対に返済計画を立てておくようにしましょう。
たぶん返せるから大丈夫…なんて甘い考えで借り入れするのは絶対にやめておいた方が良いでしょう。
しっかりと毎月の返済計画を立て、上手にキャッシングに付き合っていくことが重要なのです。